開発状況(IL-6阻害ペプチド)

株式会社ペプチリードは、中分子創薬向けの計算科学技術による環状ペプチド設計プラットフォームRPDP(Ring Petide Design Platform)を開発しました。

医薬品向けに環状ペプチドを設計する企業に、プラットフォームを提供することを目的とした研究開発型企業です。現在、RPDP開発の総仕上げとして、IL-6(インターロイキン-6)を阻害する環状ペプチド設計の実証実験を進めています。

IL-6(インターロイキン-6)はサイトカインの一種です。
その過剰な生産による影響は、免疫系の調整異常、血液成分の異常、過剰な炎症反応の誘導、がん細胞の増殖・転移の促進、骨や軟骨の破壊等に影響があるとされています。

IL-6阻害剤について、現在国内においては2つの抗体薬が使用可能です。トシリズマブ(商品名アクテムラ)については点滴静注または皮下注射での投与になります。サリルマブ(商品名ケブザラ)は皮下注射での投与になります。IL-6阻害剤を中分子薬にモダリティーの転換をできた場合には、医療適用領域を広めることが可能になります。

この実証実験の成功により設計した環状ペプチドは製薬企業、創薬企業への提供を予定しています。

新たなモダリティとして中分子薬が期待されてますが、創薬技術としての有用性を実証したRPDPは製薬・化学知識を持つ研究者ならば誰でも目標とする、タンパク質などに強い結合活性を持つ環状ペプチドを設計できるIT技術として、広く世界の企業に提供して参ります。

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